パグ犬 タローが教えてくれたこと

生命の危機を何度か乗り越え、快食・快便、20歳に向け順調な日々を送っていたパグ犬タロー。それが、たった一日食べなくなって……。愛犬との日々を振り返りながら、老犬との暮らし、介護のヒントにもなればと考えています。

「お役御免!!」となりました

 

石油ファンヒーター

タロー爺さん対応ほどではないものの、やはりタンク容量が大きいものを新しく買い求めました。寒い家であることに変わりはないので

ここのところ気温の変化が激しく、体調を崩されたりしていませんか?

5月も後半に入ったというのに4月、3月並みの気温という日が続き、我が家ではガスファンヒーターを点けました。
ということは……

お察しの通りです。まだストーブ類を片付けていない‼ まったくハル婆やのトホホぶりは、タロー爺さん亡き後も変わりません。

我が家は昭和30年代に建てられた古い日本家屋だからか、断熱材が入っていないうえに気密性も悪く、冬本番となればまさに底冷えがします。

エアコンの暖房だけでは、とてもじゃないけど室内が暖まらない。ガスファンヒーターに加えて、寒がりのタローの居場所の真ん前に石油ファンヒーターを設置していました。

しかもタンクの容量が9リットルという大型ストーブ。

乾燥は甚だしいけれど、ガスファンヒーターに石油ファンヒーターのダブル暖房なら、気密性が低い日本家屋でも10畳くらいの部屋が十分に暖まりました。

問題は、タローが石油ファンヒーターの前で、思いっきり「ブルブル」をすることです。

彼がブルブルをすると、大量の毛が舞い上がります。

パグ犬は短毛種*1*2ですが、1つの毛穴から上毛と下毛が数本生えているダブルコート*3*4だから、1年中かなりの量の毛が抜けるんです。

堪らないのはストーブのほうでしょうね。

こまめに掃除をするならまだしも、ズボラなハル婆やですから、何年かすると目詰まりを起こして、数台の石油ファンヒーターが使えなくなりました。

ファンヒーターの前に陣取る

ガス&石油ファンヒーターの前で温もるタロー爺さん。冬の指定席でした

最後まで彼の居場所を暖めてくれたのが、先に述べた大型タイプです。
このストーブ、実はいちばんの古株で、灯油タンクを納めるところの上蓋が完全に閉まらない。
点火したり消火する時、灯油の臭いにけっこう閉口するものの、10年以上働き続けました。機能がシンプルだったのも幸いしたのでしょう。

タローが死んだ11月23日、既にこのストーブを使っていたと思います。

彼は寒い思いをせずに旅立ちました。

そして年末から新年を迎え、桜の開花予想に春の訪れを感じるようになった翌年3月頃、突然、ストーブがこと切れたのです。

まるで役目を終えたと言わんばかりに。

いつもより少し丁寧に掃除をして、この石油ファンヒーターを粗大ゴミに出しました。

 

*1:犬は毛の長さによって「短毛種」と「長毛種」とに分かれます。前者は1~2㎝くらいの短い直毛に覆われていて、パグのほかラブラドールレトリーバーやビーグル、柴犬ほかの日本犬などです。

*2:一方、後者は直っすぐ、あるいはカールした長い毛をもち、シーズーポメラニアンゴールデンレトリーバー、ヨークシャテリアなどが代表的です。なおチワワやダックスフンドは、短毛種と長毛種の両タイプがあります。

*3:主に皮膚を保護するための上毛(オーバーコート)に対して、下毛(アンダーコート)は体温を調整する役目があると言われています。上毛しかはえていない場合をシングルコートと言い、上毛と下毛が1つの毛穴から数本生えているのをダブルコートと呼びます。

*4:ダブルコートの犬種は春・秋の換毛期になると、下毛が抜け替わることで体温調整をするわけです。抜け毛が多いのは難儀しますが、ダブルコートの犬にとっては大事な生理作用だったんですね。シングルはたとえ長毛でも密生しておらず、あまり毛が抜けません。定期的にトリミングをする必要のある犬種、たとえばトイプードルやシーズーミニチュアシュナウザーなどが該当します。