秋のお彼岸③ 本堂に読経が響きわたる
さすが彼岸の法要には、出席されるお坊さんの数も半端ないです。
進行役の方は同寺院のナンバー2でしょうか。よく通る声で、法要の意義や流れなどを説明したり、読経の一部を唱和する練習も行います。
いよいよ一番位の高い僧正によって、厳かに秋の彼岸法要が始まりました。
こちらは浄土宗の寺院なので、読まれるのは「浄土三部経」*1。だろうと推測しますが、感想としては読経が丁寧で時間が長いこと。
犬畜生だからと言って、手を抜くことは一切ありません。
ありがたい読経が終わると、参列者のお焼香が始まります。
人数が多いため、「お焼香は1回でも気持ちは十分に通じますよ」と事前説明があったにも関わらず、
2回、3回とされる飼い主さんは決して少なくありません。
長いこと首を垂れ、手を合わせている方もいらっしゃいました。
塔婆を申し込んだ人に対しては、飼い主さんとペットの名前を一人ひとり読み上げ、
焼香を終えた方から、無事に法要が済んだ印としてなのか、散華*2や御供物をいただきます。
表に出ると雨はすっかり止み、塔婆を抱えた何列もの飼い主さんの方が、お焼香を待っていらっしゃいました。
三々五々、塔婆を別棟の供養塔のところに納め、お線香やお花を供える方も。
専用の居場所を作ってもらったのか、納骨堂の入り口で黒い猫ちゃんが安心して寝ています。
そうだ!
ハル婆やも、タローの一周忌には、お花を持参して供えよう……。