パグ犬 タローが教えてくれたこと

生命の危機を何度か乗り越え、快食・快便、20歳に向け順調な日々を送っていたパグ犬タロー。それが、たった一日食べなくなって……。愛犬との日々を振り返りながら、老犬との暮らし、介護のヒントにもなればと考えています。

秋のお彼岸③ 本堂に読経が響きわたる

供養塔に集まる人々
供養塔には現役ワンコも足を運ぶ?

さすが彼岸の法要には、出席されるお坊さんの数も半端ないです。

進行役の方は同寺院のナンバー2でしょうか。よく通る声で、法要の意義や流れなどを説明したり、読経の一部を唱和する練習も行います。

いよいよ一番位の高い僧正によって、厳かに秋の彼岸法要が始まりました。
こちらは浄土宗の寺院なので、読まれるのは「浄土三部経
*1だろうと推測しますが、感想としては読経が丁寧で時間が長いこと。

犬畜生だからと言って、手を抜くことは一切ありません。

ありがたい読経が終わると、参列者のお焼香が始まります。
人数が多いため、「お焼香は1回でも気持ちは十分に通じますよ」と事前説明があったにも関わらず、
2回、3回とされる飼い主さんは決して少なくありません。

長いこと首を垂れ、手を合わせている方もいらっしゃいました。

散華

いただいた散華は一周忌までタローの祭壇に

塔婆を申し込んだ人に対しては、飼い主さんとペットの名前を一人ひとり読み上げ、
焼香を終えた方から、無事に法要が済んだ印としてなのか、散華
*2や御供物をいただきます。

表に出ると雨はすっかり止み、塔婆を抱えた何列もの飼い主さんの方が、お焼香を待っていらっしゃいました。

三々五々、塔婆を別棟の供養塔のところに納め、お線香やお花を供える方も。

眠る黒猫

安心して眠る猫ちゃん。平和を感じさせます

専用の居場所を作ってもらったのか、納骨堂の入り口で黒い猫ちゃんが安心して寝ています。

そうだ!
ハル婆やも、タローの一周忌には、お花を持参して供えよう……。

*1:浄土宗の教えのよりどころとする経典をいう。一切経の中から法然上人が『無量寿経』二巻、『観無量寿経』一巻、『阿弥陀経』一巻の三典を選んだと伝えられる

*2:「さんげ」と読む。仏や菩薩が現れるとき天から花が降ってくるという話に由来し、法要時に諸仏を供養する方法の一つとして知られる。最初は生花を使ったが、次第に紙製となった