パグ犬 タローが教えてくれたこと

生命の危機を何度か乗り越え、快食・快便、20歳に向け順調な日々を送っていたパグ犬タロー。それが、たった一日食べなくなって……。愛犬との日々を振り返りながら、老犬との暮らし、介護のヒントにもなればと考えています。

ついに一周忌が来た!!① 忘れるはずはないけれど(*'ω'*)

一周忌近づく

そうか。間もなく“あの日”から1年か

タローの一周忌は11月23日、勤労感謝の日です。

自宅に置いてある骨壺を回向院の供養塔に納めるには、一周忌がちょうどいい区切りだと、以前から考えてはいました。

けれど連れ合いから「一周忌に骨壺を納めるんだろ?」と言われたとき、
自分がすっかり忘れていたことに正直、ビックリ!!

というのも、その週の月曜日に93歳の父親が大腸癌の手術を終え、退院してきたからでした。
手術後の経過は医者も驚くほど順調で、大腸癌のほうはほとんど心配ないものの、入院生活が一カ月以上におよんだため、問題は認知症です。

入院前から発症していた認知症を抱えて、はたして以前からの一人暮らしに対応できるのか――。

もちろん不安はありましたよ。そこで第三者の、しかも専門分野の方たちの意見を聞くことに。

入院先のソーシャルワーカーや病棟看護師、臨床心理士に加え、それまでの父親の生活を知るケアマネージャーや訪問看護師を交えて話し合う場*1を退院前に設けてもらい、覚悟を決めたのです。

しかーし、やはり甘かった。
父親は不安感からか、四六時中電話をかけてきて、「とにかく来て!!」とのたまうではありませんか。
何があったのか尋ねても埒があかないので、とりあえず父のマンションへ駆けつけます。

リハビリパンツを脱ぎ棄ててベッドに粗相していたり、玄関で毛布にくるまっていたり、茶殻が床に散らばっていたりと、状況はさまざまでした。

とにかくいったん落ち着かせることが先決です。
特に興奮状態が強い時に飲むよう処方された薬に頼ることもありました。

タロー爺の骨壷

タロー爺のお骨も、間もなく住み慣れた我が家を離れます

そんな訳で、瞬く間に日々が過ぎて行ったのです。一周忌の前日、慌てて回向院へ問い合わせました。

「祥月命日*2にお塔婆を上げ、お骨を共同のお墓に納めたい」旨を告げます。
電話口の向こうで聞き覚えのある女性の声が応じてくれました。

「明日、法会が始まる夕方4時少し前、そうですね、10分前に骨壺をお持ちの上、受付へいらしてください」

*1:退院後の介護、引いては生活をどうサポートするかについて、いわゆるカンファレンスを開いてもらいました

*2:亡くなった人やペットが亡くなってから巡ってきた一周忌以後の当月当日。これに対して月ごとの命日を月命日というそうです