パグ犬 タローが教えてくれたこと

生命の危機を何度か乗り越え、快食・快便、20歳に向け順調な日々を送っていたパグ犬タロー。それが、たった一日食べなくなって……。愛犬との日々を振り返りながら、老犬との暮らし、介護のヒントにもなればと考えています。

回向院へ葬る① 顔見知りワンコたちが眠る場所へ

回向院の山門

大相撲の街・東京は両国に建つ回向院

タローをどこへ葬るか――。それはあらかじめ決めていました。
回向院というお寺で、江戸時代の〝明暦の大火〟(振袖火事とも称される)で亡くなられた、多くの無縁の人々を供養するために建てられたのですが、諸動物の供養を行うことでも有名です
*1

ここにはタローが小さい頃、一緒によく遊んだ顔見知りのワンコたちが何匹も眠っています。
きっと「タロー、やっと来たか!!」と迎えてくれることでしょう。

 火葬してもらうのにいくらかかるのか、寺院に問い合わせてみました。
まずは体重によって、さらに火葬の仕方によって異なるそうです。
体重別は3㌔~6㌔、6㌔~10㌔といった具合に分けられます。もちろん10㌔以上のワンコも受け入れていただけますが、タロー爺さん、死ぬ前は6㌔前後だったため、該当しそうなゾーンだけを尋ねました。
壮年期は限りなく10㌔近い体重を誇ったのにね……。
火葬の仕方には個別葬か集合葬かの2種類があります。
前者は3㌔~6㌔なら3万3千円、6㌔~10㌔は3万6千円、後者は3㌔~6㌔が9千円、6㌔~10㌔が1万円とのこと。

回向院の本堂

ペット供養の法要も行われる本堂。山門から続く石畳に長蛇の列ができることも

 

個別葬のための納骨堂

敷地の一角にある個別葬のための納骨堂

個別葬は亡骸を一体ずつ火葬し、骨壷に入れて1年間、ロッカー形式の納骨堂を使用できますが、骨壷を自宅に持ち帰って手元供養することもできます。

1年経ったら、納骨堂の使用を有料で継続するか、あるいは供養塔へ合葬するかを選ぶことになるそうです。

一方、集合葬は亡骸をまとめて火葬し、境内にある供養塔へ葬られます。
個別葬と集合葬とでは、その費用に3倍以上の差があるわけですが、予定していた範囲内だったので、我が家では個別葬で送ることにしました。

*1:その起こりから、「有縁・無縁、人・動物に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説く」ことを理念に掲げ、連綿と動物供養が行われてきました。境内には犬猫をはじめ小鳥やオットセイなど、さまざまな動物の慰霊碑や供養塔が点在します。