薬の飲ませ方② 中華料理の技に学ぶ
錠剤は「好物にくるむ」という方式で乗り切れましたが、タロー爺さんの嚥下能力が落ち、固形物が食べられなくなってからは困りました。
大好きなカステラ焼にくるんでも吐き出すようになってしまったのです。
新たな問題の発生です。
食事は固形物の摂取が難しくなったため、流動食を手作りして食べさせていました。
彼が食べ慣れたドッグフードをふやかし、軟らかく茹でた好物のサツマイモやお気に入りのササミ・スープ煮の缶詰と一緒にミキサーにかけ、ペースト状にしたハル婆や特製です。
かかりつけ医は、錠剤をすりつぶして粉状にしたものを流動食に混ぜることを提案しました。
なるほどね。
でも、どんな道具ですりつぶせばいいの?
「ピルクラッシャー」とかも市販されていますが、常に代替品を利用してきたハル婆やは何かないかと考え、すり鉢を思いつきました。
小さなものが家にあったので、さっそく試してみると、鉢の凸凹溝に薬が残ってしまい、楊枝などで掘り出さなくてはなりません。
面倒くさいことは長続きしないと思い、別の代替品を探すことにしました。
ある日、何気なく料理番組を見ていたら、中華の料理人が大きい包丁の腹を使って、ニンニクをつぶしているじゃありませんか!!
ビビッと閃きましたね。
家にある普通の包丁の腹でもすりつぶせるのでは?
オッケー、ノープロブレムです。我ながら名案だと思いました。
次に、なんの上ですりつぶすか?
なるべく粉が入り込まないものがいいですよね。すり鉢で学びましたから。
ハル婆やはホームセンターでステンレス製の小さい板を購入しました。
まな板でも代用できると思いますが、表面がツルツルした紙などを敷いたほうがいいと思います。
これで「薬のすりつぶし」 に成功!!