パグ犬 タローが教えてくれたこと

生命の危機を何度か乗り越え、快食・快便、20歳に向け順調な日々を送っていたパグ犬タロー。それが、たった一日食べなくなって……。愛犬との日々を振り返りながら、老犬との暮らし、介護のヒントにもなればと考えています。

薬の飲ませ方① 良薬は口に”甘し”と覚えさせる

動物病院

タローが通った中央区立浜町公園そばの動物病院

ワンコを飼っていると、飼い主が薬を飲ませなくてはならないときがあります。
シニア犬になれば、サプリメントをふくめ定期的に数種類の薬を服用することが珍しくありません。
タロー爺さんも、多いときは1日に4種類の錠剤とサプリメントを飲んでいました。

問題は飲ませ方です。
薬を飲むのが苦手なワンコって多いと思います。

まだ彼が若い頃、春先になるとよくお腹を壊すので、いちおう動物病院へ連れて行きました。
数日分の下痢止めの薬を処方されたので、飲ませ方を教えてもらいました。

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背後からタローを抱え込み、
下顎をグイっと強く掴むと口をこじ開け、
錠剤を口の奥へ。喉元を撫でて飲み込みを促し、ゴックンとするまで口を押さえている。

ぺちゃんこ顔のパグ犬でも、実に上手に飲ませるんですね。

獣医さんだから当然といえば当然なんでしょうが……。

こんな芸当が素人にもできるのだろうか?!

 ぺちゃんこ顔と格闘すること約10分。

ハル婆やは1回試しただけで早々と諦め、「タローの好物で錠剤をくるむ」*1という方法に切り替えました。

根性なしの飼い主です。トホホ。

若い頃は食パンや餡まんの皮などにくるんで、
爺さんになってからは薬の種類も増えたし、
ご褒美の意味を兼ねて、ほんのり甘いカステラ焼にくるんで飲んでもらいました。

人形町の重盛永信堂

“人形焼の重盛”で知られる水天宮前の重盛永信堂

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そのカステラ焼は水天宮近くにある人形焼の老舗から、わざわざ連れ合いが買ってくるんです。
タロー爺さんに間違いなく薬を飲んでもらいたい一心で。タロー爺さんもそんな気持ちに応えたのか、毎日きちんと飲み続けた――。

いやいやそんなことないでしょ?! 単にカステラ焼が甘くて美味しかったのだと思います。

彼が食いしんぼうだったのが幸いしました。

 

*1:最近は「ピルポケット」をはじめ、錠剤を埋め込む専用のものが売られていて、ワンコの好む味がついているそうです。