パグ犬 タローが教えてくれたこと

生命の危機を何度か乗り越え、快食・快便、20歳に向け順調な日々を送っていたパグ犬タロー。それが、たった一日食べなくなって……。愛犬との日々を振り返りながら、老犬との暮らし、介護のヒントにもなればと考えています。

長生きの秘訣④ 散歩編1 朝夕2回、たっぷりと。

タローが長生きした理由として、「散歩」を第一に挙げてくださる方が少なくありません。

「よぉく毎日、散歩していたもんね。だからタロー君は長生きしたのよ」

犬友はもちろんのこと、会社の窓からハル婆やとタローが散歩する光景をいつも眺めている、という女性が話しかけてくれることも――。

確かに暑かろうが寒かろうが、あるいは雨や雪が降ろうが1年365日、朝夕2回、それぞれ少なくとも1時間は散歩していました。

ハル婆やが行けないときは連れ合いが、1日も欠かさず散歩へ行きました。

これだけは少し自慢できるかな……。

だけど長生きを意識してのことではなく、単に散歩が好きな犬だったから、
「それくらいは対応してやろう」という気持ちだったように思います。

だから散歩が長生きの秘訣かと尋ねられたら、あまり確信が持てません。
そうかもしれないし、そうとも限らない。今も極めて曖昧な感触しかないのです。

たとえば心臓や股間骨に先天性の疾患を抱えていたら、散歩が次第に辛くなるケースだってあるでしょう。
肥満犬になると、散歩をしたがらないという話もよく耳にします。

それと、散歩する=歩く行為にあまり喜びを見いだせない犬もいるのではないでしょうか。

キング1
キング2
キング3
人に可愛がってもらうのが散歩の目的だったキング


父親が飼っていたキング君がそうでした。
まだ3、4歳にも関わらず、箱入り息子で育てたのが災いしたか、あるいはキャバリア犬種に多い心臓病を早くも発症したのか、散歩に出ても長く歩くのが苦手。

ついでに言えば、他の犬と会うのも苦手でしたね。

キング君の場合、散歩は歩くことよりも、人間に可愛がってもらうのが目的だった気がします。
まるでぬいぐるみのような、誰もが愛くるしいと感じる顔立ちと仕草の持ち主でしたから。

そして彼自身、そのことを十分に意識している!

不細工ワンコの飼い主、ハル婆やはちょっと意地悪く彼を見ていました。

話が脱線したので元に戻しましょう。
某週刊誌で愛犬家のこんな一文を目にしたことがあります。

「幼年期にたっぷり運動した犬が長生きする」

長生きするかどうかはともかく、彼の引き締まった下半身と脚の筋肉は、1歳から2歳までを過ごした横浜の、アップダウンの多い地形を縦横無尽に走り回った賜物です。

体形や脚力だけでなく、肺や心臓も鍛えられたのかもしれません。

そんなこんなを考えると、先天性の疾患がなく、幼少期にたっぷり運動して散歩好きになることは、長生きワンコの十分条件*1と言えそうですね。

坂を走るタロー

幼いころ、起伏の激しい横浜郊外を長時間散歩していました

 

*1:「例外なく、これがないと成立しない」という必要条件に対して、「これが満たされていれば、とりあえずは成立する」といった条件