パグ犬 タローが教えてくれたこと

生命の危機を何度か乗り越え、快食・快便、20歳に向け順調な日々を送っていたパグ犬タロー。それが、たった一日食べなくなって……。愛犬との日々を振り返りながら、老犬との暮らし、介護のヒントにもなればと考えています。

タローが我が家に来た理由② とにかく人間(とオヤツ)大好き!!

おすわりしたタロー

子犬の頃から手のかからないワンコでした

私が気に入っている犬種ならば、再び犬を飼うことに反対しないだろうと目論んだのかもしれません。

父親に請われて一緒に売り場へ行くと、バックヤードから連れ出された子犬、すなわちタローと初めてのご対面。彼は嬉しさのあまり興奮し、じっとしていません。
大人しく抱っこされるのを拒み、父親の肩に登り、頭部に前足を置いて息を荒げています。

飼い主=父親と彼との今後の関係を物語るような光景を前に、思わず吹き出してしまいました。
すこぶる元気な犬であることは確かですが、手に負えなくなる事態が訪れるのでは? との不安もよぎりました。

最初のキャバリアの子犬が死んでから半年以上が過ぎた梅雨の晴れ間、少し大きめの洋菓子を入れるような箱に入って、タローは実家にやって来たのです。

タローという名前は、認知症の母親が呼びやすく覚えやすいという理由で、漢字ではなくカタカナ表記、しかも「タロウ」ではなく「タロー」としたのは、……はっきりしていません。

彼の顔を見ていたら、何となく音引きのほうが相応しいかなと。いい加減な飼い主です。トホホ。

散歩する子犬時代のタロー
散歩する子犬時代のタロー。オヤツで釣れる単純さがまた可愛い

飼い始めた当初はトラブルもなく、毎日よく食べ、元気に暮らしていました。

3人掛けのソファの横にケージを設置してもらい、ソファの上を移動するだけで、決して床に降りることはなかったと言います。

ことさらしつけたわけでもないのに排泄はきちんとケージの中で行い、粗相はもちろん、別の場所に仇することもなかったとか。

本格的に散歩をするようになると、家の中で排泄することは一切なくなったそうです。
食欲旺盛だし、散歩も大好きで健康そのもの。食い意地が張っているせいか、「お手」や「待て」もすぐに覚えました。小さい頃から本当に手のかからない犬だったと思います