パグ犬 タローが教えてくれたこと

生命の危機を何度か乗り越え、快食・快便、20歳に向け順調な日々を送っていたパグ犬タロー。それが、たった一日食べなくなって……。愛犬との日々を振り返りながら、老犬との暮らし、介護のヒントにもなればと考えています。

死を受け入れる③ みなさんのお陰です

タローの死をお知らせすると、犬友や地域の皆さん、お悔やみの言葉とともに口々に飼い主をねぎらってくださいました。
しかも私だけでなく、連れ合いにまで。
「ママさんもパパさんも、お疲れ様でした。本当によく看てあげたから、タローちゃん幸せだったよね」

誕生日を犬用のケーキで祝ったり、遠出して遊びに行くこともなく、豪華な食材や手作りの食事を与えるでもなく、高価なサプリメントでケアしたり、高度な治療を受けさせたわけでもない。

「さんぽ」「ごはん」「オヤツ」「寝んね」を繰り返すだけの、何のサプライズもない単調な毎日……。

食事をするタロー

ただただ、同じことの繰り返しの毎日だった

 

ただ自分なりに、自分と連れ合いが出来る範囲で、タローの犬生を支えてきた自負はありました。
皆さん、ちゃんと見てくださっていたのだと思ったら、やはり胸が詰まりました。

外でタロー爺さんと一緒のところを見かければ、必ず声をかけて下さって、わざわざこちらに近づいて来られた犬友や地域の皆さん。
その方たちの励ましがあったから、晩年の介護時を乗り切ることが出来たのだと、つくづく感じます。